世界で活躍 ジェネリック医薬品とは
某大物女優が登場するテレビのCMで、「ジェネリック」という言葉を誰もが耳にしたと思う。CMを見る限り、ジェネリック医薬品が後から市場に出てきた「後発薬」であることは把握できる。
一体ジェネリック医薬品とはなんなのか?
ジェネリック医薬品とは、新薬(先発薬)が研究・開発されたのちに販売され、特許期間が無効となった後、同じ用途、同じ主成分で開発された医薬品のことをさす。
このジェネリック医薬品には、長期に及ぶ研究期間、研究費用がかかっていないため、
先に市場にお目見えした先発薬よりもお手頃価格となっている。
こうやって聞いても、WHO(世界保健機構)においても使用が推奨されていジェネリック医薬品を、「やっぱり先発薬出ないと安心できない」というのはなぜだろうか?
ジェネリック医薬品は、むしろ先発薬よりも優れているともいえる。
同じ有効成分、同じ主成分で開発されるジェネリック医薬品は、色や形、味については先発薬と同じでなくても良いとされている。
したがって、「飲みにくい」「苦い」「錠剤だったらいいのに」などという問題点の改良版といえるのである。
品質・有効性・安全性が新薬と同等とされているジェネリック医薬品は、世界シェア70%と活躍しているのである。米国だけでいうと、普及率は90%以上である。
これらの国は、随分前より医療費の節減に取り組んでいるため、ジェネリック医薬品が進んで利用されている。日本国内でも医療費節減の取り組みが進められているので、ジェネリック医薬品の使用率がぐんと上がるのではないだろうか?
世界のジェネリック
ジェネリック医薬品を取り扱う製薬会社といえば、スイスのロッシュ、米国のファイザー、
スイスのノバルティス ファーマがジェネリック市場世界トップ3といわれている。
これらの製薬会社は、どこも先発薬でも名の知れている”エリート製薬会社”である。
この他にもジェネリック医薬品において、世界の貧困国を救っているインドのサンファーマ社なども有名である。人件費の低いインドなどの諸外国で、ジェネリック医薬品を製造・販売することによって、さらに売価が抑えめになるためである。このため、インド産ジェネリックを利用する国々が世界中に存在している。「インド産」と、まだジェネリック医薬品を試したことない人が聞くと、一瞬ひるんでしまうかも知れないが、インドのジェネリック産業は世界でも認められているくらいすごいのだ。